定款の肝を押さえる!:はじめに

「法人運営の肝を押さえる!」の始めは、定款についてです。

法人の設立や事業承継といった場面や、法人の役員の立場になると避けては通れないのが定款です。逆に言うと、法人設立や事業承継、法人の役員というものに縁がなければまったく触れないのも定款です。さらに、法人の役員であっても、法人設立時や役員就任時に見ただけで、それ以外では見たことないというのも、また定款というものです。

ですが、定款は法人にとって骨格とも言える存在です。


 

では、そもそも定款とはどういうものでしょうか。

Wikipedia では、以下のように書かれています。

定款(ていかん)とは、法人の目的・組織・活動・構成員・業務執行などについての基本規約・基本規則そのもの(実質的意義の定款)、およびその内容を紙や電子媒体に記録したもの(形式的意義の定款)のこと。

実質的意義や形式的意義と少々難しい言葉がありますが、簡単に言うと、実質的意義というのは定款の中身のことで、形式的意義というのは定款を何に記載しておくかということですね。

形式的意義から説明すると分かりやすいでしょうか。

定款は、現在ではパソコン上で中身を記載して、紙にプリントアウトしたものを指します。また、CD-ROM等の電子媒体に記録しておくこともでき、こちらは電子定款と言います。このように、定款は紙又は電子媒体に記載したものとなります。

そして、実質的意義というところで、具体的に記載されている中身のことを指している、となります。

  

「定款の肝を押さえる!」では、中身としての実質的意義の定款について触れていきます。また、定款は法人設立時に作成するものですが、こちらではすでに法人運営をされている経営者に対して発信していこうと考えています。

次回、まずは株式会社の定款から押さえていきましょう!

  

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